仕事を含めて基本的に物事というのは準備をして実行に移していったほうがうまくいくものです。ただ、それがわかっていてもなかなか準備に時間をかけられないという方も多いでしょう。
仕事が忙しければなおさらです。しかしながら、どれだけ忙しくとも朝と夜にそれぞれ15分くらい時間を確保することはできるはずです。朝と夜、たったの15分で仕事の効率がアップし、仕事がバリバリできるようになるならそれに越したことはありません。
ここでは、朝15分、夜15分で仕事が劇的に変わる良い習慣についてご紹介していきたいと思います。
大前提は目標を立てること
朝15分と夜15分の時間の使い方はそれぞれ微妙に違ってくるのですが、根本的な部分は同じです。というのも、大前提となってくるのが目標を立てることだからです。目標を立てて、それをクリアしていくためにどうすべきかを考えていくことで仕事に変化が起こります。
目標と一口に言ってもいろいろな規模のものがあります。大きな目標、中くらいの目標、小さな目標......それぞれでゴールを明確にしておいたほうがいいでしょう。具体的にどのようなものを指して大中小としているのかについても、触れておきます。
大きな目標とは?
大きな目標というのは数か月かけての目標、年単位での目標といったスパンの大きなものを指します。
例えば、1年がかりのプロジェクトがあったとして、そのプロジェクトを成功させるというのも大きな目標になります。もちろん、売り上げや利益など具体的な数字を掲げるのもいいでしょう。
また、自分自身のモチベーションを上げていくことができるのであれば個人的なものでも構いません。
ただ、この大きな目標というのは朝15分や夜15分で簡単に片づけるべきものではありません。時間のあるときにじっくりと自分と向き合って、決めていくべき目標でもあります。
中くらいの目標とは?
中くらいの目標というのは1週間から1か月単位での目標のことです。
大きな目標よりは現実的にイメージしやすくなるでしょう。先ほど掲げた大きな目標をクリアしていくための中くらいの目標という形で活用していくといいかと思います。
ただ、中くらいの目標に関しても毎日更新していくものではありません。1週間での目標なら週単位で更新していくべきですし、1か月での目標なら月単位で更新していくべきです。そのため、中くらいの目標も朝15分や夜15分では決めるべきではありません。
小さな目標とは?
小さな目標というのは1日単位の目標のことです。基本的に仕事ではその日のうちにおこなっていかなければいけないタスクが発生してくるはずです。
それをクリアしていくべき小さな目標として掲げていくのです。それが最終的には何に結び付くかというところまで考えると、モチベーションもアップするでしょう。
朝15分と夜15分で考えていくべきは、この小さな目標になります。
小さな目標を考え、それをクリアしていくことによって毎日にハリが出てくるようになりますし、目標をクリアするという経験が自分自身への自信にもつながってきます。
夜の15分でやるべきこと
もし今日からでも朝15分と夜15分の習慣を始めたいのであれば、夜の15分からスタートさせたほうがいいでしょう。
そのため、まずは夜の15分で何をするのかについて詳しくお話していきたいと思います。ちなみに、15分きっかりではなく、多少時間が前後する分にはそう問題はありません。
夜の15分で最初におこなっておきたいのが、その日1日でできたことの確認です。「できなかった」と感じた部分ではなく「できた」と感じた部分に目を向けて、成果を出せた自分を素直に褒めてあげましょう。
また、その日にやるべきことの中で忘れているものがないかどうかも確認しておきましょう。忘れていることがあって、その場でできることがあれば済ませておくべきです。あわせて、その日の流れも振り返っておきます。
最後に、できなかった部分にも目を向けていきます。できなかったことを洗い出して、それぞれをいつまでにやっておくべきなのかを見直していきます。計画を立てて、何をいつまでにやるというスケジュールを組んでいきましょう。
もちろん、次の日に必要となってくることや発生しそうなタスクを洗い出して、その日の目標を立てることも忘れないようにしてください。振り返りとスケジュールの組み立て、次の日に向けての目標の設定といったものを夜の15分でおこなっていくようにしましょう。
朝の15分でやるべきこと
朝の15分では、前夜の15分の振り返りから何か変更がないかを確認するところから始めます。
例えば、家族の急病で仕事に遅れていくことになる、すべての業務を飛ばして優先すべき重要な会議ができたといったものです。変更があれば、朝のうちにスケジュールや目標設定の変更をおこなっていきましょう。
もし特に大きな変更がないという場合には、昨晩考えたスケジュールなどに問題がないかを確認していきます。優先順位を変更したほうがいいと思われるものはここで変更をしてもいいでしょうし、改めて見ておかしいと感じるところは修正をしても構いません。
また、昨晩の見直しや変更が終わったら、その日最初に手をつけるタスクのことを考えましょう。
仮に1日の中で沢山のタスクをこなさなければいけない場合でも、最初はひとつのことに集中したほうがいいです。同時にすべてをこなそうとするとすべてが中途半端になってしまう可能性がありますので、注意しておきましょう。
前の日の夜の15分で考えたことを翌朝の15分で見直すことによって、不測の事態にも対応できるようになります。
これを繰り返していくことによって、何が達成できたのか、何が達成できなかったのか、達成するためにはどうすればいいのかということが自然に見えてくるようになります。
【電話応対編】朝15分、夜15分の良い習慣
最後に、電話応対編についても触れておきたいと思います。
基本的には先でお話したやり方で問題はないのですが、電話応対の場合には同時進行となるタスクも多いですし、新しいタスクが次から次へと発生してくるものです。そのため、メモなどの形で目で見てわかるように記録を残しておきましょう。
また、もうひとつ心がけていきたいのが夜の時間でその日1日でできたことの確認に多めの時間を割くことです。
というのも、電話応対は特に多くのストレスがかかりやすい業務なので、自分に自信をつけること、自己肯定感を高めることがよりよい形で業務を進めていくのに欠かせないのです。
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