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仕事でありがちな7つのバイアス(思い込み)

仕事でありがちな7つのバイアス(思い込み)

電話応対スーパーバイザー:雪野朱音

仕事でストレスを抱えている方はとても多いのですが、そのストレスの中には自分の思い込みによって発生しているものもあるかもしれません。つまり、思い込みのせいで必要以上にストレスを抱えている可能性があるのです。

ここでは、改めて仕事でありがちな7つのバイアス(思い込み)をご紹介していきたいと思います。「自分の思い込みだった!」とわかればストレスが減り、仕事を楽しめるようになるかもしれません。

好きなことを仕事にすべき

最近では本当に至るところで「好きなことを仕事に」といったキャッチコピーを見かけるようになりました。もちろん、今は仕事の種類も多いですし、働き方の選択肢も増えています。実際に好きなことを仕事にして成功している方もいます。

ただ、だからといって好きなことを仕事にすべきだと思い込んでしまってはいけません。

好きなことを仕事にすべきだと考えてしまうと、その時点で仕事の選択肢がかなり限られてしまいます。今興味がなくとも仕事としてやるようになって好きになっていくといいうことも沢山ありますし、仕事をしながら徐々に好きになっていくというスタンスのほうが幸福度も高いと言われています。

また、好きなことを仕事にするのは思っている以上に大変です。好きだから仕事にしたのに、仕事にしてしまったがゆえに嫌いになってしまうということもあります。もし趣味を仕事に......という風に考えているのであれば、趣味は趣味のまま続けておいたほうがいいかもしれません。

職場の人間関係は仲良しであればあるほどいい

仕事においてはいろいろなストレスを抱えるものですが、その中でも職場の人間関係に起因するストレスというのはかなりの割合を占めるかと思います。実際に仕事に関する悩みの多くが人間関係によるものです。それだけ人間関係の影響は大きいのです。だからこそ、多くの方が職場で良好な人間関係を求めます。

ただ、職場の人間関係は仲良しであればあるほどいいという思い込みはよろしくありません。というのも、結局のところ、人間関係においてはほどほどの距離感が一番大切なのです。仲良しであること自体は悪くないのですが、職場での距離か近すぎるとそれはそれで問題が出てきます。

仲良しだからこそ同調圧力のようなものが生まれる可能性もありますし、仲良しだからこそついついお互いのミスに甘くなってしまう可能性もあります。度を越した仲良しであるがゆえに仕事の質が低下してしまうことは十分にあり得ます。プライベートにまで踏み込まれるようになると、もっと苦しい思いをするかもしれません。

もともと職場というのは友達を作る場ではありません。あくまでも社会人として仕事をする場所です。極端な言い方をすれば、必要な業務連絡がスムーズにできてお互いの意思疎通が問題なくできれば、それで十分なのです。仲良しこよしというのは職場ではなく、プライベートで求めるべきものです。

自分だけ仕事の負担が大きい

仕事をしているときに、ふと「自分だけ負担が大きいのでは?」と考えてしまう方は少なくありません。確かに担当している業務内容によって負担の大きさに差が出ることはあるでしょうが、たいていの場合、「自分だけ」と思っているときは単なる思い込みであることが多いのです。

仕事を一生懸命やっている方ほど「こんなに頑張っているのに」「こんなに仕事をしているのに」と思ってしまいがちです。ただ、このときに客観的な視点からそう感じている方はそう多くありません。ほとんどの方が主観で「自分だけ」と思い込んでいるのです。

改めて考えてみると、自分以外の多くの人が見えないところでも仕事をしているのです。自分が数時間パソコンとにらめっこしている間に、他の人は遠方で移動して営業をかけて戻ってきているかもしれません。このように冷静になって客観的な視点で振り返ってみると、「自分だけ」ということはそうそうないのです。

自分は仕事ができない

日本人は世界的に見ても自己肯定感が低いと言われています。そういった中で、「自分は仕事ができない」という思い込みで自分自身をさらに追い込んでいるような方も少なくありません。周りからは仕事ができる人と思われているのに、本人は仕事ができないことで悩んでいるというケースも実際にあります。

特に、始めたばかりの仕事であれば仕事が思うようにできないのは当たり前のことです。「失敗するのが仕事」と言われることもあるくらいです。できないことにばかり目を向けるのではなく、できていることに目を向けるようにしましょう。そうすれば偏った思い込みもなくなっていきますし、自己肯定感も少しずつ高まっていくはずです。

社会人になると仕事がすべてである

社会人になると仕事がすべてであると思い込んでいる方も少なくありません。確かに、社会人になると仕事をする時間が大半となってきますので、そう思ってしまっても仕方のない部分もあります。ただ、仕事をするためだけに生きているわけではありません。社会人は生きるために仕事をしているのです。

仕事がすべてという思い込みが強いと、仕事とプライベートがごちゃごちゃになってしまいます。そのため、プライベートすらも仕事のために使うようになってしまいますし、その結果、余計に仕事一色の人生になってしまうのです。

仕事に生きるというのもひとつの生き方ではありますが、メインは自分自身の人生です。その中に仕事の要素があったり、趣味の要素があったりといろいろな要素があるわけです。仕事は自分の人生におけるごく一部であるということを忘れないようにしましょう。

うまくいかない仕事は自分に合っていないから

仕事を始めたものの、うまくいかずに「この仕事は自分に合っていない」と思ってしまう方も多い傾向にあります。確かに本当にその仕事が合っていないということもあるのですが、始めたばかりの仕事であればうまくいかないのは当たり前です。合う合わないの問題はもっと先にならないと判断ができません。

こういった思い込みから短期間で仕事を転々とする方もいるのですが、それではどんどん収入もなくなっていきます。今うまくいかない仕事でも、1か月後にはうまくいくようになるかもしれません。そういった長期的な視点も忘れないようにしたいものです。

自分ばかりが怒られる

自分ばかりが怒られるという思い込みをしている方も多いです。しかしながら、もしかしたら他の人も別室に呼び出されてお説教をされているかもしれません。自分の知らないところで他の人も怒られている可能性があるのです。

それにそもそも怒ると叱るの区別がついていない方も少なくありません。怒られているのではなく、叱られていることに気づくことができれば、気持ち的にもかなり楽になるでしょう。

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