近年では、アプリを中心に使えるAI主導の電話代行サービスが手軽に契約できるようになり、個人事業主や中小企業でも広く導入されるようになっています。
しかし、実際に使ってみると「思っていたのと違った」という声も少なくありません。たとえば──
・電話の取次ぎが行われない → 担当者に直接つなぐことができない
・不在応対(留守電や自動応答)のみで終わってしまう → 急ぎの要件にも即時対応できない
こうした機能面の制限や実用性のギャップが原因となり、「結局、有人対応もできる電話代行サービスに乗り換えた」という企業が増えてきています。
特に、営業・採用・予約・カスタマーサポートなど、“その場での対応が求められる” 業務においては、AIだけでは不十分であるケースも多いのが実情です。
実際にアプリ主導、AIの電話代行サービスから、ちゃんとオペレーターが応対してくれる電話代行サービスに乗り換えたという事業者様の声をご紹介します。
「便利そうだったAI電話代行」実際に使ってみたら…
最近話題のAI電話代行サービス。「アプリだけでかんたんに始められる」「24時間自動応答してくれる」など、とにかく手軽でコスパが良さそう!と思って、導入してみました。
たしかに最初は感動しました。電話に出られない時間帯でも自動で応答してくれるし、文字起こしもされる。「これはもう、電話番いらないじゃん!」と思ったのも束の間…。
でも実際は「肝心なところ」が抜けていた
数日〜数週間使ってみて分かったのは、“不在対応だけで終わってしまう” ケースが多いということ。例えば、こんなことがありました。
採用応募者からの電話 → 自動音声が応答 → メール通知が来る
→ でも対応できるのはその後。リアルタイム感ゼロ…
既存のお客様から「急ぎの依頼」が来た → 転送なし、折り返し対応に…
→ 結果、信頼を落としかねない状況に
さらに、電話の振り分け(例:営業部、サポート部など)もなく、全部ひとまとめで通知されるだけです。「電話の手間が減るどころか、かえって手間が増えた」と感じることもありました。
そして乗り換えを決断
いろいろ検討した結果、「AIの電話代行は自社には不向きだということが分かりました。」そのため、有人のオペレーターが対応してくれる電話代行サービスに切り替えることにしました。具体的には、こんなポイントを重視しました。
- 必要な電話は人がしっかり取り次いでくれる
- 営業電話などは自動でフィルター
- 通話内容は文字起こし+メールやSlackやLINEで即通知
- 電話の取次ぎに対応してくれる
- 不在応対のみは避ける
実際に使ってみると、“ちょうどいいバランス” で電話対応の負担が大きく減り、スタッフも「これなら安心」と感じています。
まとめ
AIの技術はどんどん進化していますが、こと「電話対応」においては、相手が人間である以上、“柔軟さ” や “温度感” が欠かせません。
これから電話代行サービスを選ぶなら、「安い」「新しい」だけで決めるのではなく、自社の仕事の流れに合っているかどうかをじっくり考えて選ぶのがおすすめです。