仕事をしていれば、一度くらいはプレゼンテーションをおこなう機会が出てくるものです。中にはプレゼンテーションを得意としている方もいるかもしれませんが、多くの場合、プレゼンテーションというのは業務として苦手意識を持たれがちです。
ただ、プレゼンテーションを成功させるにはとある秘訣があります。ここでは、プレゼンテーションを成功させるための7つの秘訣についてご紹介していきたいと思います。
嘘をついたり誤魔化したりしない
プレゼンテーションを成功させるためには、嘘をついたり誤魔化したりしないことです。プレゼンテーションというのは多くの方が完璧でなければいけない、完璧な状態でないとプレゼンテーションをしてはいけないと思っているものです。
そのため、想定外のことを問われたり都合の悪い質問をされたりしたときに、咄嗟に嘘をついたり誤魔化したりしてしまう方は少なくありません。ただ、これは絶対にNGです。
1回でも嘘をついたり誤魔化したりしてしまうと、それによって信頼や信用というものを失ってしまいます。一度信頼や信用を失ってしまえば、その後、どれだけ熱を込めて本当のことを訴えても誰の心にも響きません。そうなってしまっては、プレゼンテーションは大失敗に終わってしまうでしょう。
それに、そもそもプレゼンテーションというのは完璧なものを発表する場ではありません。プレゼンテーション後にブラッシュアップして、さらによりよいものへと進化させていくための場です。わからないことにはわからないと答えるべきですし、指摘があればそれを真摯に受け止めていくべきです。
相手の目を見て話す
プレゼンテーションのときに資料作りに力を入れるという方は多いです。資料作りに力を入れることは悪いことではないのですが、そこに力を入れ過ぎてしまうと「資料さえあれば大丈夫」という感覚に陥ってしまいます。その結果、資料だけを見ながらただ話すだけのプレゼンテーションになってしまう方は少なくありません。
また、緊張するからといって人がいるほうに目を向けず、資料とにらめっこするようなプレゼンテーションをしてしまう方もいます。どちらにしても、相手の目を見ないプレゼンテーションというのは相手の心にまったく響かないものです。それこそ政治家のように大勢の人の前で原稿を読むだけになってしまいます。
プレゼンテーションを成功させたいのであれば、相手の目を見ることです。同じ内容の話であっても、相手と目が合っているか合っていないのかによって響き方が違ってきます。目を見ることで相手の反応もある程度は把握できるようになるでしょう。緊張するかもしれませんが、プレゼンテーションを成功させたいのであれば、あえて相手の目を見ることです。
簡単にまとめることを意識する
最近では日本人が大画面をバックに長々とダラダラと話し続けるといった描写がいろいろなところで見られるようになりました。おそらく海外のプレゼンテーションを国内企業のトップが真似し出したのがきっかけなのでしょうが、正直なところ、長々とダラダラと話し続けるプレゼンテーションというのは好ましくありません。
特に、今の時代はLINEやTwitterなど短い文章で情報を発信するのが日常化しています。そのため、長い文章だと最後まで正確に理解できないという方も多いのです。ただ、内容が簡単にまとめられていれば、その内容がすっと入ってくるようになりますし、より正確に理解できるようになります。
ダラダラと話し続けるプレゼンテーションというのは相手のことを考えられていない証拠でもあります。「とりあえず手元にある資料や原稿を呼んでおけばいい」「自分のアイディアや知識のすばらしさをアピールできればいい」......こういった相手のことを考えられないプレゼンテーションは失敗に終わります。
簡単にまとめることができれば、プレゼンテーションそのものの時間も節約できます。つまらない長々としたプレゼンテーションというのは相手にとっては苦痛になりますので、お互いがハッピーでいられるように簡単にまとめるということを日頃から意識していきましょう。
不安はあって当たり前と考える
プレゼンテーションへの不安というのは、あって当たり前のものです。特に、日本人はプレゼンテーションを苦手としている方が多いですし、プレゼンテーションを得意としている方は本当に少ないです。自分だけではなく、多くの方が不安を抱えながらプレゼンテーションをしているということを理解していきましょう。
また、プレゼンテーションへの不安というのはプレゼンテーションの練習をしていくことで軽減させることができます。実際に家族や友人などに聞き手役をお願いして、プレゼンテーションの改善を繰り返していけばある程度の質問も想定できるようになるでしょう。不安はあって当たり前で、その不安を軽減するためには練習あるのみなのです。
スライドに文字を入れ過ぎない
スライドに文字をびっちりを書き込んでいるという方を結構見かけるのですが、スライドに文字を入れ過ぎないこともプレゼンテーションを成功させるためには大切です。スライドの文字というのは最低限にして、必要な情報はプレゼンテーションをおこなっている本人が口で伝えていくべきです。
スライドに文字をたくさん入れるのであれば、そのスライドを印刷して配布して「各自読んでください」という形でいいのです。あえてプレゼンテーションをおこなっているのですから、プレゼンテーションなりの伝え方とスライドの使い方を考えていくようにしましょう。
写真や図を積極的に使う
学生時代のことを思い出してみましょう。教科書やテキストを眺めているとき、文字だけのページよりも写真や図が入っているページのほうをついつい見てしまうといった経験は誰にでもあったのではないでしょうか?特に、今は活字離れが叫ばれている時代ですので、余計にそういった傾向が強まっているかと思います。
だからこそ、プレゼンテーションの際には写真や図を積極的に使っていきましょう。写真や図があるだけでわかりやすくなりますし、聞き手にも興味関心を持ってもらえます。余裕があれば、その場で図を手書きするといったこともできるといいでしょう。
質疑応答はその場その場でおこなう
プレゼンテーション後に質疑応答の時間をまとめてとるというケースが多いのですが、実はこれは非効率的ですし、聞き手もうんざりしてしまいます。質疑応答はその場その場でおこなっていったほうがいいです。質問に答えながらプレゼンテーションを進めていけば、より深く理解してもらえるようになります。
質問に答えながらだと余計に時間がかかりそうだと思われがちなのですが、おそらくトータルで大幅に時間がかかるということはないでしょう。仮に多少時間がかかったとしても、より理解してもらうことのほうが大切です。