どのような人生を歩んでいくのかという部分は人それぞれなのですが、学校を卒業して、仕事をして......と考えていくと、人生というのは社会人になってからのほうが圧倒的に長いです。
ただ、その仕事というのも楽しいものばかりではありません。多くの方が何かに耐えながら仕事をしているものです。その中で不安やストレスといったものも出てくるでしょう。
特に、今は新型コロナウイルス感染拡大の影響もありますので、その不安やストレスもより大きなものになっているかと思います。ここでは、そういった仕事の不安とストレスをコントロールする方法についてご紹介していきましょう。
感情を抜きにする
同じ出来事であっても、それに対する不安やストレスというのは人によってかなり差があります。何に不安を感じるのか、何をストレスに感じるのかという部分が違うからでもあるのですが、そこに感情を入れているのか感情を入れないようにしているのかによっても違いが出てきます。
人間である以上、感情をなくすということはできません。感情は自然に出てくるものですし、その感情によって人生はより豊かなものになっていきます。
ただ、だからといって、感情を常にむき出しにしているわけにはいきません。常に感情をむき出しにしていると、仕事がうまくいかないどころか、人間関係でもかなりのトラブルを抱えることになるでしょう。
感情をなくしてしまうわけではなく、感情を抜きにするということを少しずつ実践してみてください。それだけで仕事の不安やストレスといったものはある程度コントロールできるようになります。感情に振り回されそうになったときには、その出来事に対して今何をすべきなのかを考えるようにしましょう。
例えば、他の人がやってくれていると思った業務がまったく手つかずのままだったとします。「なんでやってないの!?」「他の仕事も忙しいのにイライラする!」と感情を入れてしまうと自分の不安やストレスもどんどん大きくなっていきますし、業務の効率も低下してしまうでしょう。
こういった場面でも感情を入れずに、「どちらの業務を優先させるべきなのか」「何時までにこの業務を終えるべきなのか」と今すべきことに集中するのです。そうすることで、業務効率を低下させることなく、その出来事に対して対処していくことができるのです。
事実と事実でないことを混同しない
仕事をしているときに限らず、何でもないシーンでも事実と事実でないことを混同してしまう方はとても多い傾向にあります。事実と事実でないことを混同してしまうと、それだけで不安とストレスが増してしまいます。自分の思考をきちんと整理していくようにしましょう。
例えば、職場の人にメールをしたのにその返事が来なかったとします。こういったときに、多くの方が「自分が何か嫌われるようなことをしちゃったのかも......」「知らないところでとんでもないミスをしてしまったのかも......」といった発想に陥ってしまうのではないでしょうか?
職場の人からメールの返事が来ないというのは、事実です。しかしながら、自分が何か嫌われるようなことをしてしまったのかもしれない、知らないところでミスをしてしまったのかもしれないというのは、推測でしかありません。事実ではないことや可能性に対して、過度な不安やストレスを抱く必要はありません。
事実と事実でないことを混同してしまうと自分の中での不安やストレスも大きくなる一方ですし、それによって業務に支障をきたすこともあります。事実と事実でないこと、事実とそれ以外のことはしっかりと自分の中で区別していくようにしましょう。
自分の力でどうこうできないことを気にしない
仕事をしていると、理不尽なことにたくさん遭遇するでしょう。突き詰めて考えていくと自分に原因があるというケースもあるかもしれませんが、自分の力ではどうこうできる問題ではないこともあります。自分の力でどうこうできないことに関しては、気にしないようにしましょう。
急に方針や内容が変更になってしまった、急に話がなくなってしまった......どれだけ真面目に働いていても、それを聞き入れるしかないという場面は必ず出てくるものです。いろいろと思うところもあるでしょう。ただ、自分の力でどうこうできる問題ではないなら、そこで悶々としていても仕方がないのです。
極端な考え方をしない
最近では「白か黒か」「0か100か」といった極端な考え方をする人も増えてきています。過程よりも結果が重視されるような世の中になってしまったからこその考え方なのでしょうが、この考え方というのは仕事をする上での不安やストレスをどんどん大きくしていきます。
人間ですからどれだけ仕事を頑張っていたとしても、うまくいかないこともあります。ただ、だからといって全部がダメだと考えてしまうのではなく、その中でもできた部分に目を向けることが大切です。完璧にできなかったら意味がないという考え方では、いつまで経っても不安やストレスからは解放されません。
柔軟性を持つ
「こういう立場の人間はこういう振る舞いをしなければいけない」「この業務はこの手順ですべきだ」といったこだわりを持っている方は多いでしょう。こだわりというと響きはいいかもしれませんが、結局のところ、自分の考え方に固執しているだけでもあります。自分の考え方に固執してしまうと、その考え方が通用しないときに大きな不安やストレスが発生してしまいます。
今はまさにいろいろな考え方が尊重される時代です。自分の考え方に固執するのではなく、いろいろな考え方に触れて柔軟性を持つようにしましょう。そうすることによって、「仮にAがダメでもBがある」といった形で、立ちはだかる障害をうまくかわしながら仕事を進めていくことができるでしょう。
【電話応対編】仕事の不安とストレスをコントロールする方法
最後に、電話応対編ということで電話応対の業務における不安やストレスをコントロールする方法についても触れておきたいと思います。先でご紹介した方法はもちろんなのですが、電話応対の場合には記録に残しておくという方法がとても効果的です。
例えば、「今日はこういうミスをしてしまったから、次からは同じようなケースに当たったときはこうする」といった形でノートなどに書き留めておくのです。書き出すということで頭の中が整理される部分もありますし、自分の中でケーススタディーをどんどん積み重ねていくことができます。
シンプルなことではありますが、記録がどんどん増えていくことによってそれが自信にもつながってきます。特別ではなく、当たり前でシンプルなことを実践していくことによって不安やストレスをコントロールできるようになります。
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