本というのはいつの時代もさまざまな情報を提供してくれる素晴らしいツールのひとつです。
今はインターネット上でいろいろと楽しめる時代なので本はあまり読まなくなったという方もいるかもしれませんが、本には本の中でしか得られない情報が確実にあります。
情報化社会の中で生き残っていくためにはできるだけいろいろな情報を仕入れておきたいので、読書というのはやはり必要になってきます。
そこで、今回は誰にでもできるたくさん速く読める読書術をご紹介していきたいと思います。
まずはとにかくたくさんの本を読んで慣れること
たくさん速く読める読書術ということなのですが、一朝一夕で速く読めるようになる魔法のような方法はありません。やはりある程度の時間は必要になってきます。そのためにも、まずはとにかくたくさんの本を読んで慣れることです。
なぜ慣れる必要があるのかというと、今は本を読む機会が全体的に減っているからです。学生時代は本を読む機会があっても、社会人になってから仕事に追われて本を読む余裕がなくなってしまうという方は少なくありません。
そのため、本を読むことに対して心理的なハードルが上がっている方も多いのです。
「習うより慣れよ」という言葉がありますが、読書離れが進んでいる今の時代だからこそまずは慣れることが大切になってくるのです。
実際に読書というのは本を読むだけのシンプルな作業です。そのため、いざ始めてみると「意外といける!」と思えるようになるでしょう。そこからモチベーションを高めていって、いろいろな本を読んでいけばいいのです。
最初からいきなり難しい本を選ぶ必要はありません。自分の興味の持てる分野でわかりやすくボリュームの少ないものから始めていくといいでしょう。
楽しみながら読み進められるものがベストです。そこから徐々にちょっと難しい内容のものやボリュームのあるものへと変えていって、それを繰り返していくうちに徐々に読むスピードが速くなっていくはずです。
ちなみに、同じ本を繰り返し読むという形でも同じような効果が得られます。同じ本を繰り返し読む場合には読むスピードがアップしていくだけではなく、より深くその本を理解していくことができるでしょう。お気に入りの一冊があれば、その本を繰り返し読むのもおすすめです。
目の動かし方を意識すること
たくさん速く読むためには、目の動かし方を意識することも大切です。速読ができる方の中にはものすごいスピードでページをめくっていき、しっかりと内容まで把握できるという方もいるのですが、そういった場合、短い時間の中でかなり目を動かしているものです。
学習塾などでは速読のトレーニングをおこなっているところもあるのですが、そういったところでは目を動かすトレーニングといったものも含まれていることが多いです。画面上で動く点を目で追いかけるなどのトレーニングを通して、目をよく動かせるようにするのです。目をよく動かせるようになると、単純に文字も追いかけやすくなります。
また、現代人は目の筋肉が凝り固まっていることが多いです。スマートフォンが手放せないという方は多いでしょうし、そのスマートフォンの小さな画面で動画などを楽しんでいるわけです。それにプラスして仕事ではパソコンやタブレット......という状態なので、読書で改めて目を動かすと疲れてしまうのです。
どちらにしても目の筋肉を動かすということは今の時代だからこそその重要性が増しているのです。たくさん速く本を読むだけではなく、目のケアという意味でも実践していったほうがいいでしょう。
本を読む前に必要な知識をある程度仕入れておく
本と一口に言ってもいろいろなものがあります。小説でも短編集であれば予備知識がなくとも楽しめるかもしれませんが、シリーズ化されている小説であればやはり予備知識が必要になってきます。
学問に関する書籍でも入門編であれば初心者でも無理なく読めるかもしれませんが、上級者向けの専門書になってくると初心者には難しいでしょう。
せっかく本をスピーディーに読もうとしても、「この言葉の意味は?」「ここってどういう意味?」と引っかかる部分がたくさん出てくると本を思うように読み進めることができません。
そのため、本を速く読みたいのであればその本を読む前に必要となる知識をある程度仕入れるようにしておきましょう。そうすることでスムーズに読み進められるようになります。
知識を仕入れるためにはインターネットで調べるというやり方もありますが、せっかくなら知識を仕入れるためにも本を読んでいきましょう。レベル2の本を読むためにレベル1本の本を読むということを繰り返していくと、読書量も自然と増えていきます。
読みたいところだけをピックアップするのもひとつのやり方
当たり前のことなのですが、本にはたくさんの文章が書かれています。せっかく本を手に取ったのであればその本に書かれている文章すべてに目を通していきたいところではあるのですが、たくさん速く読むということであれば読みたいところだけをピックアップしていくのもひとつのやり方です。
例えば、いろいろな人の悩みを解決するような中身の本だったとすると自分には関係のない悩みへの解決法も書かれているわけです。
もちろん、そこにも目を通して理解をすることによって自分の中での知識のストックにはなるのですが、自分にとって本当に必要なところだけ、自分にとって本当に関係のあるところだけをピックアップして読むとすぐに読み終えることができます。
基本的に本には目次というものがありますので、全部を読み切れない、読み切る必要がないというときにはその目次から自分が読みたいと感じたところだけを読むようにしてみましょう。
ただし、本の内容によっては前後の流れがわかっていないと正確に理解できないようなものもありますので、この点は注意が必要です。
【電話応対編】たくさん速く読めると電話応対でも役立つ
今回はたくさん速く読める読書術をご紹介しましたが、実はこういった読書術は私たち電話代行サービスのような電話応対の業務でも役立ちます。
聞いて話すことがメインの電話応対なのであまり関係がないように思われる方もいるかもしれませんが、私たちのような電話秘書の電話応対では、CTIを搭載したパソコンの画面や書類などを見ながら対応をすることもよくあります。そういったシーンでたくさん速く読めるスキルは大いに役立つのです。
目の前にある情報を瞬時に読み取り、必要な情報をピックアップして案内するといったことができると業務効率も大幅にアップしていくでしょう。もちろん、電話応対以外の業務でも役立つスキルでもありますが、これからの時代は積極的に身につけていきたいところです。
【この記事を見た人がよく見ている記事】
「話し言葉」と「書き言葉」~ビジネスで使い分けできていますか?