新型コロナウイルスの感染拡大によって、命の重みをより感じられるようになったという方も多いのではないでしょうか?
実際に身内に不幸があっても、葬儀に参列できず......という話もよく耳にします。
そこで大切になってくるのが言葉です。
このご時世だからこそ、お悔みの言葉の重要性がより増していると言っても過言ではありません。
ここでは、お悔み編ということでビジネスシーンで恥をかかないメールの書き方や電話のかけ方についてお話していきたいと思います。
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お悔やみの言葉
取引先としてやり取りをしている社員の方のご家族やご親族が亡くなったとき、取引先の社員の方が亡くなったときにはやはりお悔やみの言葉が必要です。
ただ、不幸があったときというのはさまざまな手配が必要になり、とても忙しくなります。
そのため、メールはできるだけコンパクトに、かつ丁寧なものを心がけるようにしましょう。
相手の負担にならないようにするのがポイントです。
<取引先の社員へのお悔やみメール例文>
株式会社○○ ○○様 お世話になっております。
(お母様・お父様などの敬称)の突然の訃報に接し、大変驚いております。
心からお悔やみを申し上げます。
本来であれば直接お悔やみを申し上げるべきところ、メールでのお悔やみとなり申し訳ありません。
ご返信はどうかお気遣いなさいませんようお願い申し上げます。
落ち着かれましたらまたご連絡下さい。
故人のご冥福をお祈り申し上げます。
株式会社◆◆ ◆◆(自分のフルネーム)
上の例文は取引先の社員の方のご家族やご親族が亡くなったときのことを想定していますが、もし取引先の社員が亡くなった場合にはその方のお名前とお世話になった旨を伝えておくといいでしょう。
「お世話になっております。」の文章は、どちらの場合も訃報当日であれば省略してしまっても問題はありません。
また、忌み言葉(いみことば)も使わないようにしてください。
「重ね重ね」「たびたび」「再び」「続いて」など不幸が繰り返されることを想起させる言葉が使わないようにしましょう。
そもそもメール自体が失礼なのではないかと考える方もいるかもしれませんが、お互いのメールアドレスを知っている仲であれば問題はありませんし、今は新型コロナウイルスの関係で直接会うのが難しい部分もあります。
ただ、お悔やみ状やお悔やみの手紙、弔電といった選択肢もありますので、相手との関係性を考えて判断していきましょう。
<取引先の社員へのお悔やみ電話例文>
「このたびは突然のことで、心からお悔やみ申し上げます。」
「故人には生前大変お世話になりました。 恐れ入りますが、弊社からもお悔やみの電報をお送りしたいと思っております。」
「ご葬儀の日時や会場、喪主のお名前、宗派などお伺いしてもよろしいでしょうか?」
上の例文は、取引先からの電話で訃報を知った場合の対応です。
基本的にお悔やみの電話に関してはかかってきたときにお悔やみの言葉を述べるという形でいいかと思います。
取引先との関係性によっては会社として弔電や香典、あるいは供花を送ることがありますので、お通夜や葬儀などについて確認しておきましょう。
ちなみに、取引先から特に連絡が来ていないのに、こちらからわざわざ電話をかけるというのは避けたほうがいいかと思います。
忙しいときの電話というのは相手をうんざりとさせてしまいますし、何よりも相手が気落ちしているであろうタイミングでうんざりとさせてしまうのは思いやりに欠けるでしょう。
メールのときと同じように、電話でも忌み言葉は避けるようにしてください。
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お悔やみの言葉
お悔やみの言葉というのは、社外だけではなく社内でも必要になります。
職場の同僚や上司のご家族が亡くなった場合には、会社のほうでもいろいろと手配をしなければいけません。
メールではお悔やみの言葉を、電話ではお悔やみの言葉と会社が手配する上で必要なことを質問するようにしましょう。
<職場の同僚や上司へのお悔やみメール例文>
同僚へのメール
(お母様・お父様などの敬称)のご逝去を悼み、心からお悔やみを申し上げます。
ご葬儀で大変なところ、メールをお送りして申し訳ありません。
心身ともに一番辛い時間かと思いますので、どうか無理をしないでください。
何かあれば遠慮なくご連絡ください。 ご冥福をお祈りします。
上司へのメール
(お母様・お父様などの敬称)のご逝去を悼み、心からお悔やみを申し上げます。
ご葬儀で大変なところ、メールをお送りして申し訳ありません。
何もできませんが、ご心配をおかけしないよう皆で頑張っています。
心身ともに一番辛い時間かと思いますので、どうか無理をなさらないでください。
何かあれば遠慮なくご連絡ください。 メールにて失礼いたします。
同僚へのメールと上司へのメールでそれぞれ例を挙げましたが、やはり上司へのメールのほうが少しだけ丁寧です。
上司という立場を意識した文章にするといいでしょう。
職場の同僚や上司へのお悔やみメールでも、忌み言葉を使わないようにしてください。
<職場の同僚や上司へのお悔やみ電話例文>
「突然のことで言葉も見つかりません。 心よりお悔やみ申し上げます。」
「お辛いところをお尋ねすることになり本当に申し訳ないのですが、今後の日程などはお決まりでしょうか?」
「会社としても手配が必要になるので、もう少しお伺いしてもよろしいでしょうか?」
「故人のお名前、喪主の方のお名前と続柄、通夜や葬儀の会場、もしわかれば宗派も教えていただけますと幸いです。」
「ご連絡の際には、こちらの番号にお電話してもよろしいでしょうか?」
上の例だと質問攻めのように見えるかもしれませんが、ひとつひとつの質問に対して相手の返事を待ってから続けるようにしてください。
日程がわからないのであればそこで切り上げるべきですし、日程が決まっているのであれば会社のほうで必要になる手配のために詳しいことを聞いておきましょう。
また、普段の連絡先では連絡が取れないことも多いので、改めて連絡先の確認をしておいてください。
社外と社内であれば社内のほうが距離感も近くなるとは思うのですが、それでもこちらから電話をかけてのお悔やみというのは避けたほうがいいです。
こちらから電話をかけてのお悔やみが許されるのは、基本的に故人と特に親しい間柄である場合のみです。
今の時代だからこそお悔やみのメールと電話を大事にしましょう!
本来であれば、お悔みの言葉というのは直接会って伝えるべきものです。
ただ、新型コロナウイルス感染拡大によってそれが難しくなりました。
そのため、今後はお悔やみの言葉をメールや電話で伝える機会も多くなるでしょう。
相手との関係性を踏まえて、メールの文章や電話の内容を考えていきたいところです。
訃報というのは突然やってくるものでもありますので、いつ誰が相手でも思いやりのある言葉が選べるようにしていきましょう。
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