社会人として働いていると、年齢的なこともあって誰かのお祝いをすることも多くなります。もちろん、中には気持ちの面ではあまり積極的にお祝いできないということもあるかもしれません。
ただ、そこを割り切ってマナーとしてお祝いの言葉を贈るのが社会人でもあります。それにあまり関係が良好でない相手でも、お祝いの言葉をきっかけに関係がよくなることもあります。
ここでは、「お祝い編」ということでお祝いの際のメールの書き方や電話のかけ方を例文を踏まえてご紹介していきたいと思います。
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結婚のお祝い
新型コロナウイルス感染拡大によって、結婚の形も変わってきています。いつの間にか結婚していたということもありますので、誰かが結婚したと聞いたらそのタイミングを外さないよう早めに祝福しましょう。
その際には、「忌み言葉」を使わないよう、失礼のない言葉を選んで気持ちを表現することを意識してください。
<結婚のお祝いメール例文>
○○様
平素はお世話になっております。
◆◆の◆◆です。
XX様より嬉しいお知らせを受け、メールをお送りしました。
この度は、ご結婚おめでとうございます。
お二人の晴れの船出を心からお祝い申し上げます。
これからは二人三脚で幸せなご家庭を築かれますよう、お祈り申し上げる次第です。
また、ささやかではありますが、別便にてお祝いの品を送らせていただきましたので、お使いいただけると幸いでございます。
では、末筆ではありますが、お二人の前途を祝し、あわせてご多幸とご発展をお祈りします。
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◆◆(社名) ◆◆(フルネーム)
〒000-0000 (会社の住所)
電話 00-0000-0000 / FAX 00-0000-0000 / メール (メールアドレス)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
メールの場合、何度も見直しができるのですが、電話でお祝いの言葉を伝えるときにはやり直しができません。そのため、電話のときはメール以上に忌み言葉を使わないように意識しておく必要があります。
自信がない場合には簡単な原稿のようなものを用意しておくと安心できるかと思います。また、電話ではなく手紙などのほうがいいこともありますので、臨機応変に対応していきましょう。
<結婚のお祝い電話例文>
「いつもお世話になっております。
◆◆の◆◆です。
今、お時間よろしいでしょうか?
実はXX様より○○様がご結婚されたとお聞きして、お電話いたしました。
この度は、ご結婚おめでとうございます。
お二人の晴れの船出を心からお祝い申し上げます。
また、ささやかではありますが、お祝いの品を送らせていただきましたので、お使いいただけますと幸いです。
お二人の前途を祝し、あわせてご多幸とご発展をお祈りします。
では、失礼いたします。
開業のお祝い
働き方が多様化してきていることもあって、今はつい最近まで仕事で付き合いのあった相手が独立開業をするといったことも珍しくありません。
どのような分野での開業なのかにもよるのですが、基本的に開業にあたっては実際に足を運ぶことが何よりのお祝いとなるということを忘れないようにしておきましょう。
そのため、メールとは別に訪問したり、訪問が難しい場合にはお祝いの品を贈ったりとメールだけで完結させないようにしましょう。
<開業のお祝いメール例文>
株式会社○○
○○様
お世話になっております。
◆◆の◆◆です。
このたびは、ご開業おめでとうございます。
念願の独立を果たされ、晴れやかな気持ちでこの日を迎えられたことかと思います。
落ち着かれました頃に改めて、ご挨拶に伺いたいと思っております。
まずはメールにて、お祝いのご挨拶まで。
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◆◆(社名) ◆◆(フルネーム)
〒000-0000 (会社の住所)
電話 00-0000-0000 / FAX 00-0000-0000 / メール (メールアドレス)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
電話の場合も、電話はひとまずの連絡という感覚になります。やはり実際に訪問したり、訪問が難しい場合にはお祝いの品を贈ったりと電話だけで完結させないようにしましょう。
訪問に関しては今は新型コロナウイルスのこともありますので、時と場合によっては控えたほうがいいこともあるかもしれません。
<開業のお祝い電話例文>
お世話になっております。
◆◆の◆◆です。
今、お時間よろしいでしょうか?
本日はご開業されたということで、お祝いのお電話をさせていただきました。
このたびは、ご開業おめでとうございます。
落ち着かれました頃に改めて、ご挨拶に伺いたいと思います。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
では、失礼いたします。
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栄転のお祝い
社内でもお祝いの機会というのは思っている以上に多いものです。結婚や退院、職場復帰などいろいろなタイミングでお祝いが発生してくるものですが、その中でも特に押さえておきたいのが栄転のお祝いです。
その後の仕事や人間関係にも響いてくるので、栄転のお祝いはしっかりとしておきましょう。
<栄転のお祝いメール例文>
○○部長
お疲れ様です。
◆◆です。
この度は、本社XX部長へのご栄転、本当におめでとうございます。
入社以来、○○部長に厳しくご指導いただいたことは、今なお継続して実践しております。
おかげさまで仕事に対する自信も持てるようになり、日々、成長を噛み締めながら取り組むことができています。
今後ともこれまで同様にご指導ください。
新任地におかれましても、ご手腕をさらに発揮されることと思いますが今後も健康に留意され、ますますご活躍ください。
取り急ぎ、略儀ながらメールにて、ご栄転のお祝いを申し上げます。
◆◆(部署と名前)
メールでもお祝いの気持ちは十分に伝わるかと思いますが、やはり電話のほうが「わざわざ電話をくれた」と相手も喜んでくれるはずです。
もし親しい間柄なのであれば、別途お祝いの品などを用意しておいて、送ったり手渡したりするのもいいかと思います。
<栄転のお祝い電話例文>
お疲れ様です。
◆◆です。
今、お時間よろしいでしょうか?
この度は、本社営業部長へのご栄転、本当におめでとうございます。
直接お祝いの言葉を伝えたく、お電話させていただきました。
入社以来、○○部長には厳しくご指導いただき、本当に感謝しております。
今後ともこれまで同様にご指導ください。
新任地でもご手腕をさらに発揮されることと思います。
くれぐれもお体には気をつけてくださいませ。
では、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
失礼いたします。
編集後記
コラム中に書いてある「忌み言葉」とは?なんとなくは分かりますが、具体的に内容を把握している方は、そう多くはないような気がします。
読み方は「いみことば」と読みますが、結婚式や葬儀の場において、常識として使用してはないらない言葉のことを言います。
結婚式では、別離や再婚を連想させる言葉や不幸・不吉・死を連想させる言葉はマナー違反です。
特にスピーチでは絶対に使わないように注意したいところです。
去る、飽きる、捨てる、冷える、別れる、切れる、離れる、離婚、離縁、帰る、終わる、降りる、枯れる、嫌う、疎遠、浅い、おしまい、裂ける、放す、破れる、割れる、壊れる、消える、死ぬ、亡くなる、などがあります。
葬儀では、次に、追って、続いて、引き続き、四苦八苦、七転八倒、死ぬ、死亡、生きていたころ、生存中、終わる、薄い、切れる、壊れる などがあります。
忘れがちになりますが、結婚式も葬儀も同じことを繰り返す「重ね言葉」も使わないようにしましょう。
重ねて、重ね重ね、また、再三、何度も、度々、しばしば、次々に、くれぐれも、返すがえす、いろいろ、いよいよ、ますます、ぜひぜひ、などがあります。
上記以外にも沢山の忌み言葉がありますので、すべての忌み言葉を覚えきることは難しいですが、
要は言葉からくる連想ですから、その点に注意を払って言葉を選べば大きな間違いはしないと思います。
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