社会人になるといろいろな悩みを抱えるようになります。その中でも特に多いのが職場の人間関係に関する悩みです。
もともと人間関係というのは悩ましいものなのですが、職場の人間関係となってくるとこじれやすく、それゆえにより大きな悩みの種となりがちです。
ここでは、職場の人間関係がこじれる原因と解決策についてご紹介していきたいと思います。
コミュニケーション不足
職場の人間関係がこじれる原因としてまず挙げられるのが、コミュニケーション不足です。
基本的に現代人というのは頻繁にコミュニケーションをとっているようで、実はコミュニケーション不足に陥っているのです。
というのも、キャッチボールができていなくともとりあえず何かを投げたり投げかけられたりすればそれでコミュニケーションとして成り立っていると勘違いしているのです。
特に、職場での無意識のうちのコミュニケーション不足というのは致命的です。お互いに悪意がなくとも業務に支障が出てくるようになりますし、勘違いから憎しみ合うようになるケースも少なくありません。
仕事というのは人と人との関わりの中で成り立っているものですから、そこでコミュニケーションが不十分であれば人間関係はこじれる一方でしょう。
コミュニケーション不足の解決策
では、コミュニケーション不足はどのようにして解決していけばいいのでしょうか?
当たり前のことなのですが、これは意識して積極的にコミュニケーションをとるようにしていくしかありません。ただ、だからといってベタベタした関係を築く必要はありません。職場で必要なコミュニケーションをとっていけばいいのです。
例えば、ビジネスにおいては「報告」「連絡」「相談」の「ほう・れん・そう」が大切だと言われています。これを徹底するだけでもコミュニケーション不足は解消されていきます。人間関係をこじらせたくないのであれば、基本の「報告」「連絡」「相談」にプラスして「確認」も実践していくといいでしょう。
情報の共有をしていかないと、業務にも支障が出てきますし、そこから人間関係がさらに悪化していきます。情報を共有するという協力的な姿勢を見せることでも、周りの印象は変わってきますし、変な誤解を招くこともなくなるでしょう。
プライベートに踏み込み過ぎる
職場での人間関係がこじれる原因としては、プライベートに踏み込み過ぎるという部分も挙げられます。これは職場での人間関係に限らず、ごく普通の友達付き合いなどでも言えることですし、経験のある方も多いのではないでしょうか?
例えば、知り合って間もないうちは「話しやすくていい人だな」と思っていたのに、仲良くなるのにつれて「距離感が近すぎる......」と付き合いそのものが苦痛になってしまうといったケースです。
相手がいい人だからこそ「もっと仲良くなりたい」という気持ちになるものですが、近づきすぎることによって良好な関係が築けなくなってしまうこともあるのです。
本音も何もかもをぶちまけられるような関係性を良好なものと勘違いしている方もいるのですが、距離が近くなりすぎるとお互いの嫌なところまで明確に見えるようになります。その結果、大好きだった相手と憎しみ合って別れるということが現実に起こるのです。
プライベートに踏み込み過ぎる場合の解決策
プライベートに踏み込み過ぎる場合の解決策ですが、これはもうシンプルに距離を置くことです。最初から特定の誰かと特別に仲良くなろうとすることなく、あくまでも業務に支障がないレベルの最低限の関係性を築いておくことが大切です。
職場というのは、友達作りの場所ではありません。仕事をするための場所ですから、職場で友達を作る必要もなければ、友達付き合いをする必要もないのです。冷たく突っぱねるとそれはそれで問題ですので、当たり障りのない無難な関係性を目指していきましょう。
仮に職場で「いい人だな」と思う人がいたとしても、それはあくまでも職場での顔です。職場でいい人だからといってプライベートでもいい人だとは限らないのです。そういったところも含めて、プライベートには踏み込むべきではないのです。
悪口や噂話
悪口や噂話といったものも職場での人間関係をこじらせる原因のひとつとなります。特に、今のように多くの方がストレスを抱えているような世の中だと悪口や噂話というのは余計に出てくるものです。そして、悪口や噂話というのは必ず広まってしまうものでもあります。
悪口や噂話を聞き流せる方もいますが、今は心に余裕のない方も多く、聞き流すことができずにそこから衝突してしまうようなこともあります。衝突するようなことがなくとも、悪口を言われたり噂話を流されたりした側は一方的に心をすり減らすことになります。
悪口や噂話の解決策
悪口や噂話の解決策ですが、これはとにかく悪口や噂話に関わらないようにすることです。誰かと話をしているときに、悪口や噂話に流れていきそうな雰囲気になったら席を立つようにしましょう。
一度でも悪口や噂話の場に立ち会ってしまうと自分はただ聞いていただけなのにまるで悪口を言ったり噂話を流したりしたかのような扱いを受けますし、抜け出せなくなります。
逆に、悪口を言われたり噂話を流されたりした場合には、流せるレベルのものであれば流して、流せないレベルのものであれば然るべき対応を取りましょう。
悪口や噂話のせいで業務に支障をきたしているのであればそれを上に訴えるべきですし、上が動かずプライベートまで脅かされるようになったのであれば転職や法的手段も考えるべきです。
【電話応対編】職場の人間関係がこじれる原因と解決策
職場での人間関係のこじれというのは、業務に関係なく起こってくるものです。特に、ストレスの多い業務であればあるほど職場での人間関係のこじれは起こりやすくなります。
そう考えると電話応対というのはストレスが多い業務になりますので、職場での人間関係にはよりいっそう気を付けていかなければいけません。
電話応対の場合には、特にコミュニケーション不足と感情的になってしまうことを回避する必要があります。コミュニケーション不足については先でもお話しました通りです。
感情的にならないというのはどの業務においても難しいことではありますが、声でやり取りする電話応対だからこそより強く求められます。
感情には感情が返ってくることになりますので、業務中に感情に振り回されないように常に意識していかなければいけません。こればかりはストレス発散や気持ちのコントロールなど自分自身で切り替える努力をしていくしかないでしょう。