フリーランスとして一本立ちする、もしくは個人事業主として起業する。
そんな時、何が一番大変で面倒なことなのか、そして、何に一番コストがかかるのか、皆さんはご存知ですか?
そう、それは、拠点です。
今回は、そんな拠点の面倒さとコストをいかに軽減させることができるのかという観点で、個人事業主やフリーランスの強い味方に付いて考えていきましょう。
そう、それは「コワーキングスペース」と「電話代行」です。
拠点がなぜ面倒でお金がかかるのか
では、まず拠点というものがなぜ面倒でお金がかかるのか、その理由を見ていきましょう。
・拠点は2種類ある
ここで、抑えておかなければいけないのは、拠点には二種類あるということです。まず初めにみなさんが当たり前のようにぴんとくるのが、物理的な場所としての拠点層「事務所」つまり「オフィス」ですよね。
そしてもうひとつ、押さえておかなければいけないのが、ビジネスの拠点「受付」です。
こういうと、一つ目の拠点である事務所に関してはわかっていただけるのですが、二番目の受付に関してはピンとこない人も多いのではないでしょうか。
それこそ、事務所を構えてしまえばそこに受付は自然に存在するだろう、と。
しかし、現実はそこまで甘くはありません。
・受付という名の拠点の重要性
では、まずこの受付というものは何かについて説明しましょう。
これは、いわゆる事務の基点となるところで、お客さまや取引先、公的機関など様々な場所からの連絡を受け、取次、仕事に活用するための場所です。
といってもまだ、事務所があればそれは......と思われるかもしれません。
しかし、事務所があっても、そこに受付をするための人間がいなければ、そこは受付として拠点の役割を果たさないのです。そう、個人事業主やフリーランスは、いつも事務所に座っているわけにはいきません。
自分で取引先に出かけることもありますし、いくらネット環境を保っていたとしても、連絡のすべてがネットで完結するというわけでもありません。それこそノマドワーカーでさえ、ネット外で連絡を取り次ぐ必要はあるのです。
・受付という名の拠点には雇用が必須
となれば、もうそこには「雇用」という形でひとり人間を雇うしか方法はなくなります。
しかし、雇用をもって人間を一人雇うというのは、費用面のコストは言うまでもなく、人間関係の面倒さやもしくは雇用にまつわる様々な公的手続きなど、かなり面倒です。
もちろんこの先、大きな展開をもって企業を育てていきたい人や、潤沢な資金を持っている人ならば別ですが、一人で仕事をしていく形の人には、これほど大きな負担はありませんよね。
・2拠点を持つことのコストは莫大
そうなると、事務所と雇用の両方を果たしておかないと、2つの拠点を持つことはできないということになります。
もちろんこれを、自宅と配偶者という形で済ませてしまうことができる人ならばいいのですが、全員が全員そんな環境にはありません。
しかも、家族がいる家で仕事をするというのは、効率的な問題を考えれば、あまりお勧めできません。
であれば、やはり、仕事に専念できる事務所と、受付業務を滞りなく間断なくやってくれる雇用というのは必須になってくるのですが、これにかかるコストが莫大であることは言うまでもありませんよね。
コワーキングスペースと電話代行がすべてをクリアにする
そこで注目なのが「コワーキングスペース」と「電話代行」ここからは、その中身を見ていきたいと思います。
・事務所はコワーキングスペースで十分
まずは事務所ですが、これはコワーキングスペースで十分です。コワーキングスペースとは、昔は貸事務所といっていたものとほぼ同じですが、それよりはよりオープンでコストのかからない、飛び込みの事務所のようなものだと考えてください。
ある意味ネットカフェの事務所版と考えても、大きく間違いはありません。
そこには、事務作業に必要な機材がそろえられているところも多く、多くの場所ではフリードリンクで、しかも他の利用者との交流施設や、様々な講習イベントも行われています。
そういった理由から、そこで新たなビジネスが生まれることも多く、今では、ビジネスの橋渡し拠点ともなっている場所なのです。
そう、むしろ、事務所を持つよりも、ある意味、クリエイティブなオフィス空間ともいえます。
・電話代行で受付は完璧
そして受付業務に関しては、電話代行で十分。
契約者がどこにいようとも、きちんと電話を受け付けてくれるのは当然のこと、連絡内容を社員に伝えたり、記録をとってくれたりと、ほぼ秘書のような役目を果たしてくれます。
それこそ、雇用で賄えば、そこには求人・教育コストもかかりますが、電話代行はプロ中のプロ。
正しい言葉遣いや、相手に不快感を与えないてきぱきとした姿勢は、起業したての会社や、フリーランスにとって、何より得難い信頼の担保ともなります。
さらには、求人の応募や資料請求、商品の受注の対応もしてくれる電話代行もあり、もうそれは「一人の雇用」どころの話ではありません。
起業したてで、いきなり数名の、しかもスキルの高い人間を雇ったのと同じ効果が得られる。利用しない手はないですね。
コスパを考えてこそ経営者である
フリーランスも個人事業主も、たった一人であっても経営者です。
そして経営者たるもの、必ずコスパを意識してすべてを行っていかないと、経営は成り立ちません。そう、コストではなく、コスパなのです。
ですから、事務所と受付を完備するためにコストを無計画にかけるのも問題ですし、すべてをケチってパフォーマンスを落とすのも論外。
やはりここは、コスパを考えて、「コワーキングスペース+電話代行」で、新しい一歩を踏み出すべきなのです。
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