働き方改革の推進も社会的に本格化し、いまや副業や複業といったものの認知度も高まっています。
確かに、本業一本では不安定になってきた世の中で、それ以外に生計を助けるものを持つ「副業」や、もう一つの本業を持つ「複業」の存在は注目を浴びて当然です。
しかし、そういった働き方には、大きな落とし穴が存在します。それが、本業との兼ね合い。です。先ずは、その第一弾として、いまの社会の現状についてみていきましょう。
※いうまでもなく副業禁止の会社で副業をすることは自己責任です
まずは副業と複業の違いについて知っておこう。
ではまずここで、副業と複業の違いについて知っておきましょう。
●副業とは
これは、今まで皆さんが認識していた通りの、本業外収入を得る労号のことです。それはあくまで、本業の邪魔をしない働き方であり、本業をおろそかにしてまでやるものではない、いわゆる『家計の足し』という物になります。
しかし、ネット社会の充実によって、その副業の幅は大きく広がっているのが現状。今までのちょっとしたお小遣い稼ぎのようなものではなく、けっこう本格的に企業とのかかわりあいの中で稼げるようなものもたくさん存在しているのです。
●複業とは
これは、今までの複業の概念とは全く違う新しい働き方です。これまでは、一方を本業としてあくまでも副次収入を得るものとしてもう一つの仕事をとらえていましたが、この働き方ではどっちが本業かを決めません。
複業という働き方では、より収入の多い方をベーシックインカムととらえるだけで、いわばどちらも本業。
どちらかの仕事を一方的に優遇し妨げないようにするのではなく、どちらも均等にバランスを保って働くという、そんな働き方を複業というのです。これもまた、ネット社会の繁栄によって生まれた働き方だといえますね。
副業に対する企業の認識はまだまだ
先ずは副業の現状ですが、今の段階ではまだまだといっていいでしょう。
・働き方改革の推進で、認知度は得てきた
副業として、副次的な収入を得ることは、働き方改革の影響で少しづつ認知されるようになりました。といっても、それはこれまでの内職のような、造花を作って一本いくらといったものではなく、ネットを利用したある程度しっかりした働き方への認知ということです。
テレビやマスコミでも複業の特集は組まれていますし、特にIT系の企業で副業解禁が進んでいるのも現実。それこそSEやイラストレーター、ライターという才能をある程度持っている人なら、かなり短時間で多くの収入を得ることだって不可能ではない時代になってきました。
・企業側の認知はかなり遅い
ところが、IT系企業や大手企業の様な一部企業以外。それこそ、普通の中小企業や大手企業の一部においては、いまだに副業に関する考え方は固く、それこそ副業禁止の会社は、いまでもかなりの数存在します。
昨年3月に日本経済新聞社から発表された『平成28年度 産業経済研究委託事業(働き方改革に関する企業の実態調査)報告書』によると副業に対してこんな結果が出ています。
・「現在認めていないが、(一定の懸念が解消されれば) 認めることを検討する」(36.9%)
・「現在認めていないし、今後も認めるつもりはない」 (35.9%)
これを見ればわかるとおり、実際企業で副業を認めているのは3割以下、検討するでも約37%で、認めていないし認める気もないというのが約36%も存在するのです。つまり、副業の現状は、まだまだ厳しいということです。
複業に対する世間一般の意見は厳しい
次に複業の現状ですが、これはかなり厳しいといっていいかもしれません。
・企業に関しては副業と同じ
企業にとって、実は副業と複業の違いはほとんどありません。あくまで複業というのは、働く本人の意識の問題であり、実質やっていることを見れば、特に企業からの視点においては、それはどちらも同じことなのです。
ですから、これに関しては副業と同じになります。つまり、一部大手企業やIT系の企業では認められ歓迎されているが、一般企業においてはその多くがまだ解禁をしているとはとてもいいがたい状況にあります。こういった認識で間違いありません。
・顧客となる世間一般の認知度は皆無に等しい
複業も副業と同じくかなり現状は厳しいのですが、しかしながら一番厳しいのは、企業目線ではなく顧客目線。
つまり、仕事におけるクライアントとなる、一般の人たちの認知度において、複業という概念自体がいまだにほとんど知られていないということになります。よいも悪いもなく知らないのです。
しかも、いまだに日本には旧態依然とした、一つの仕事に専念するということを美徳と考える価値観が色濃く残っています。こちらの現状もかなり厳しい状況と言えましょう。
副業におけるリスク「会社ばれと会社からの不信」
では先ずは副業におけるリスク要因を見てみましょう。
・副業禁止の会社であれば、ばれれば即アウト
先ずは当たり前の話ですが、副業禁止の会社であれば、副業がばれれば即アウトです。
もちろん、そのペナルティーはそれぞれの企業の内規によってさまざまではありますが、それ相応のペナルティーは覚悟しなければなりません。
結果出世の妨げになることは明白ですし、下手をすれば副業より大切な本業を失います。
・副業OKの会社でも、働き方によってはアウト
これが副業OKの会社ならば、おおっぴらに副業をやっていいかといわれれば違います。
たとえば、あなたの部下が、就業時間にもかかわらず、何度も離席しては電話をかけ続けたり、突然席を外したまま数十分いなくなったりを頻繁に繰り返したらどう思いますか?
ハッキリ言って、あなたのその部下への評価は急速に低下しますよね。
しかし、副業をやっていくうえで、クライアントから頻繁に連絡が来たり、突然会わなければいけなくなるようなことは、普通に考えられます。
しかも、企業が副業において一番慎重になるのは、会社の情報漏洩です。
就業中にこそこそ電話を何度もかける行為は、余計な不信を募らせる行為であることは間違いないのです。
複業におけるリスク「顧客の信頼」
では次に複業におけるリスク要因を見てみましょう。
・信用がなければ、顧客獲得の時点でアウト
複業の場合、副業と同じリスクがあるという前提で、さらなるリスクとして考えられるのが信用です。
というのも、前回説明した通り、複業というのは社会的な認知度が低く、さらに日本社会には一つの仕事に専念するという美徳がいまだに色濃く残っているからです。
つまり、複業という働き方をする、いわゆるパラレルワーカー個人の信用度が、社会的には低いということ。
たとえ、働く人間本人にかなり優秀なスキルがあったとしても、もしくは、どちらもしっかりと両立ができる効率的な働き方を体得していたとしても、そんなのは関係ありません。
・信頼を得ないと、業務の継続的にアウト
しかしそんな中で、しっかりと顧客を獲得できたとします、しかし問題はまだ終わりません。
複業は、いうなれば本業を複数持っているということと同義なのですから、その子役管理はかなり煩雑になり、しかも、即応性において劣る場合があります。
例えばAとBという二つの仕事している場合、Aの顧客との商談中にBの顧客との連絡はとれません。
しかも、それぞれの仕事の顧客は一人ということはあり得ないのですから、こういったことが度重なっていき、万が一ひとりの顧客に何度も時間待ちをさせればどうなるでしょう。
そこに信頼が生まれるのかといえばノーです、むしろ深まるのは不信だけ。こうなれば、ビジネスとして、それは失敗といわざるを得ません。
そんな時こそ電話代行
副業時代のリスクを支える電話代行、その具体的な効果を見ていきましょう。
・副業と電話代行
会社ばれにしても会社からの不信に関しても、結局は自分自身ですべてをしようとするからこそ起こるものです。
もちろん会社ばれに関しては税金的な側面もありますが、それは置いておくとして、あなたの行動からばれる場合のほとんどは、当人が本業の業務以上に忙しいからこそ起こるのです。
ですから、副業関係の電話応対を電話代行にすっかり任せてしまえば、どうでしょう。
電話代行は、何も留守番電話サービスではありません。
電話代行の仕事は、当然電話応対も入りますが、その結果託された情報の伝達や資料請求や商品の受注など、ほとんど契約秘書とでもいうべき仕事をこなしてくれます。
これであなたは本業に集中し、就労時間内に電話片手にうろうろするようなことはなくなります。
結果、会社ばれはある程度防ぐことができますし、副業OKの会社であっても、きちんと本業に専念しているということを態度で示すことができるのです。
・複業と電話代行
複業という、一般の人にとって海の物とも山の物とも知れない働き方は、信用を得るのが一苦労。
しかし、この時、パラレルワーカーであるあなたが、その窓口として一括に電話代行に依頼していたらどうでしょう。
そうなれば、まず、顧客が一番初めに接するのは、一流企業にさえ負けない高品質の電話応対です。
この、高品質の電話応対が顧客に与える信用度というのは計り知れず、それは自分が初めての企業に電話を掛けたことを想像すれば言うまでもないでしょう。
そして、当然、複数の職業をかけ持っていたとしても、顧客を持たせることがなくなります。
さらに、整理された電話応対のデータを手に入れることができるのですから、パラレルワーカーにとっての顧客管理はかなりすっきり効率的になるのです。
むしろ、複業をやって電話代行に頼まないのは、なぜなんですか?と問いたくなるほどに、複業向きのサービスなのです。
ビジネスリスクの軽減に電話代行を
いかがでしたでしょうか?電話代行は副業時代のリスク軽減に必須ではないでしょうか。
特にパラレルワーカーとして生きていこうとしている人にとっては、ポジティブに利用すべきサービスだといっても、過言ではありません。
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