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個人事業主は一人の投資家である

個人事業主は一人の投資家である

電話応対スーパーバイザー:雪野朱音

個人事業主は投資家として武装せよ

個人事業主は、会社員やサラーリマンと違って会社や組織はあなたのことを守ってくれません。(サラリーマンでさえも、現代社会では大手企業を除き会社が守ってくれる ... というような考え方は薄れてきていますし、この考え方事態が間違っているように思いますが ...)

個人事業主は当たり前ですが、自分一人で事業を進めていく必要があります。そのため、事業が円滑に進んでいる時期は良いかもしれませんが、パンデミックなど思いがけないブラックスワン (危機) に見舞われた時に、ただ何も考えずに働いている "だけ" では、事業が成り立たなくなってしまったり、資金が無くなってしまったりリスクがあります。

個人事業主が、様々な不確実性から少しでも身を守るには、一人の投資家としての自覚を持つことが大切だと思います。

個人事業主には投資家としての側面も必要です。普段の仕事をするのと同時進行で、ある時を迎えたらたら "金融知識" や "経済知識" を身に付けるように意識し、努力していきましょう。歳をとってからそのことに気づくのでは少し遅いかもしれません。

金融、経済の知識を身に付けることで、少し世界が開けて見えるはずです。各々の個人事業主がひとりの投資家であることを意識することで、この先どのような不確実性があっても、リスクに対処し細く長く事業を続けていけるようになるはずです。

まずは走りながら始める

まずは私が開業届けを出し、個人事業主となって数年後に始めた iDeCo についてご紹介します。私が iDeCo (確定拠出年金) で積立投資を開始した時期は、丁度アメリカの総理大臣がオバマ大統領からトランプ大統領に変わるタイミングでした。

とは言え、いきなり iDeCo を始めたのではなく、iDeCo を始めるまでに何冊も積立投資や iDeCo の制度について下調べする期間がありました。

iDeCo という制度は自分年金として知られているように、掛け金額や購入する商品 (投資信託)、どの金融機関で始めるか? (楽天証券、SBI証券、マネックス証券など) など、全てを自分で選択して決める必要があります。

そのためには、まずは「積立投資」という行為を理解し、iDeCo の制度や注意点、どこの証券会社で始めるのがベストなのか?を学んだり調べたりする時間が必要になります。個人事業主の仕事の合間で構いませんので、日々の仕事と両立して走りながら学ぶようにしましょう。

過剰に心配する必要はない

良く投資を始めるとニュースや経済の見え方変わると言いますが、その通りで株価がなぜ上がったのか下がったのか?を少し気にするようになります。

iDeCo は投資信託ですので、個別株とは違い日々の値動きマイルドですが、たまに大きく上がったり、下がったりします。すると、ニュースなどを見て「地政学的な問題で株価が大きく下げたのか?」など、これまでよりもニュースや経済情報に少し敏感になると思います。

長期の積立投資とは、あまり相場の滑った転んだ (上下) を気にせずに粛々とドルコスト平均法で積み立てていく投資手法です。時間を味方に付け複利の力で資産を築いていくというものですので、日々の株価の動きをあまり過度に気にする必要はありません。

また政府の増税案が出たり、それがニュースやネットに取り上げられるとミスリード的な情報がSNSなどで広まります。例えば「iDeCoは危険、出口で課税される!」などのようなツイートがひとり歩きし、その情報が正しいかのように拡散されます。

iDeCo は出口戦略で、受け取り方により課税される金額が変わってきます。元より出口では課税対象になりますので、上記のようなツイートはミスリードになります。

その他にも株価の大きな下落に耐えられず、途中で投資信託を売ってしまった ... ということは避けたいところです。そのためにも積立投資、インデックス投資というものをしっかりと勉強して理解しましょう。

株式投資には2種類に分けられる

株式投資には投資信託、ETFを積立てるインデックス投資 (パッシブ投資) と、短中長期にかけてトレンドやマクロ経済に合わせて個別株をアクティブにトレードするアクティブ投資の2種類があります。まずはインデックス投資から始めましょう。

長期投資は良い習慣

iDeCo のような長期の積立投資のことを、ディシプリン・インベストメントと言います。長期の積立は、良いディシプリン (規律)、つまり良い習慣のことです。長期に渡り掛金を積み立てることで相場に勝つ試みです。つまり相場感を使わずに相場に勝つ方法で、それが積立投資と呼ばれるものの本質です。

アクティブ投資

アクティブ投資は、スキル・インベストメントと言い、マーケットタイミング、つまり「今が買い場だ、今が売り場だ」というように蝶のようにひらひら舞うようなトレーディングが必要です。両者は全然別物で全然種類が違う投資手法です。

まとめ

個人事業主は一人の投資家として世の中を眺められるように日々自分を高めていくことが大切です。常に学びの精神を開くことで、自分が実際に身を以て体験したことと本などで学んだことがリンクすると自分の成長を感じることができ、学びのモチベーションを持ち続けることが可能です。

私も最初はインデックス投資から始め、今では個別株投資をするようになりました。個別株投資では、マーケットメイカーの知識、マクロ経済を読む力、市場分析、トレンド分析、ファンダメンタルズ、コモディティや相場のサイクルなど様々な要素を読みながらトレードする力が必要です。

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