社会人になると身近なところで自分の知らないビジネス用語が飛び交っていて驚く方も多いでしょう。
中には「わざわざカタカナにしなくても......」と思ってしまうようなものもあるのですが、よく使われるビジネス用語に関してはやはり押さえておいたほうがいいです。
ここでは、社会人として知っておきたいビジネス必須用語についてご紹介していきたいと思います。
基本編
【プライオリティ】...
プライオリティというのは、英語で優先順位や先取権を意味します。
仕事などの作業プロセスやプログラムにつけられる優先順位や優先度のことで、「プライオリティが高い」「プライオリティが低い」といった表現で使われることが多いです。
例えば、「これらの一連の作業の中で、プライオリティがもっとも高いものはどちらになりますか?」といった使い方ができます。
【フィックス(fix)】...
フィックスは修理や修正、固定などさまざまな意味合いを持っている言葉なのですが、ビジネスシーンでは「確定する」「決定する」という意味で使われることが多いです。
例えば、「今日の会議でスケジュールをフィックスさせる予定です」「こちらがフィックス版です」といった使い方ができます。
【デフォルト】...
デフォルトは一般的なビジネスシーンでは「標準」「基準」といった意味合いで使われることが多いです。
ただし、金融業界などでは「債務不履行」といった意味合いも持ちますので、注意しておきましょう。
例えば、一般的なビジネスシーンでは「そのソフトは設定がデフォルトになっているので、自分に合うように変更してください」といった使い方ができます。
経済編
【サンクコスト】...
サンクコストというのは事業などをおこなっていく際に支払った費用や時間などを含めて、途中でその事業などをやめてしまっても戻ることがない費用のことを指します。
「埋没費用」とも呼ばれています。例えば、「得られると見込まれる利益に対してサンクコストを計算する」といった使い方ができます。
【デフレスパイラル】...
デフレスパイラルというのはデフレーションによって景気が後退し、それによってさらにデフレーションが進行するという状態のことを指します。
デフレスパイラルでは物価と景気悪化がらせん状に継続することになります。例えば、「日本では1997年から1998年にかけてデフレスパイラルの傾向が見えた」といった使い方ができます。
【トレードオフ】...
トレードオフというのは、何かを達成するためには何かを犠牲しなければいけない関係のことを指します。
少し難しい表現をすると「二律背反」という意味になります。
高品質と低価格などビジネスシーンにおいて、トレードオフの関係にあるものは多い傾向にあります。例えば、「高品質で低価格の商品を出し続けるのは、トレードオフの崩壊だ」といった使い方ができます。
経理・財務編
【キャッシュ・フロー】...
キャッシュ・フローというのは、現金の収入と支出の流れのことを指します。
「資金収支」と呼ばれることもあります。流入する資金をキャッシュ・インフロー、流出していく資金をキャッシュ・アウトフローとも呼びます。
最近では企業のお金の流れを見た上で事業の収益性や経済的な価値を判断することが多くなっており、その際の指標のひとつとなっています。
例えば、「キャッシュ・フローはプラスでできるだけ大きいほうがいい」といった使い方ができます。
ちなみに、キャッシュ・フローを営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フローの3つに区分して企業のお金の流れを表す財務諸表のことをキャッシュ・フロー計算書と呼びます。
【経常利益】...
経常利益というのは、損益計算書上で営業利益に営業外利益を加え、支払利息や有価証券売却損などの営業外費用を差し引いたもののことを指します。
営業利益が本業の利益だけを表すのに対して、受取利息や配当金、有価証券売却益などの営業外収入も含まれるのが特徴です。
企業の経営力や資金調達能力などを見る基本的な指標として知られており、企業の動向を判断するのにも役立ちます。例えば、「経常利益がプラスなのに、不動産の売却で損をして一時的に赤字になる」といった使い方ができます。
【ストックオプション】...
ストックオプションというのは新株予約権の一種で、株式会社の取締役などの役員や従業員が権利行使期間に、あらかじめ定められた価格で会社から自社株を購入できる権利のことを指します。
役員や従業員は、将来株価が上昇した時点でストックオプションの権利を行使することができます。ストックオプションを付与された役員や従業員は業績アップで株価を上げていくことで自分も利益を得られるため、モチベーションアップにもつながってきます。
ストックオプション制度を導入して、人材を確保しようとする企業も少なくありません。例えば、「ストックオプションで儲けた」といった使い方ができます。
経営編
【インバウンド】...
インバウンドというのは、もともと外から中へ行き来するという意味なのですが現在では海外から国内への需要のことを指すことが多くなっています。
主に海外からの旅行者やそれによって生み出される市場のことを指します。例えば、「新型コロナウイルスの感染拡大でインバウンド需要がかつてないほど落ち込んだ」といった使い方ができます。
【グローバル・スタンダード】...
グローバル・スタンダードというのは、世界基準のことを指します。
グローバル化によって日本というひとつの国のやり方だけでは通用しなくなっており、世界のトレンドや方法を研究することが求められています。
ちなみに、グローバル・スタンダードは和製英語です。例えば、「グローバル・スタンダードな視点を持つことがこれからは求められる」といった使い方ができます。
【コングロマリット】...
コングロマリットというのは複合企業のことで、本業とは異なる事業会社を買収や合併などで吸収し、大きく成長した企業のことを指します。
例えば、「コングロマリットに成功している企業から学ぶ」といった使い方ができます。
電話応対編
【インハウス・コールセンター】...
インハウスコールセンターというのは、外部へ委託せずに、コールセンター業務を自社内に設置し、運営・管理していくことを指します。例えば、「インハウス・コールセンターで働く」といった使い方ができます。
ちなみに弊社の電話代行サービスはインハウスになります。
【アウトバウンド】...
アウトバウンドというのは、コールセンター業務などで電話を発信することを指します。
企業側から顧客に対して、注文の獲得やDM発送後のフォローなどの電話をかけます。例えば、「アウトバウンドコール業務のほうがやりやすい」といった使い方ができます。
ちなみに弊社の電話代行サービスは発信業務ではなく、受信するタイプとなりますので「インバウンド」といわれます。
【応答率】...
応答率というのは、コールセンターなどにおける評価指数のひとつです。
着信数に対してオペレーターが実際に応対した割合のことを指します。100%に近ければ近いほどいいとされています。例えば、「この時間帯の応答率が悪い」といった使い方ができます。
【トークスクリプト】...
トークスクリプトとは、電話応対の際に使用される台本のことです。主にアウトバンドでの営業電話で使われますがインバウントでも使われます。
例えば、弊社の電話代行サービスには【Q&A対応】というサービスがあります。
予め想定されるお客様の質問と回答を契約者様にご用意いただき、電話秘書がトークスクリプトを確認しながら応対する仕組みになります。Q&A対応は1セット100文字以内で最大5セットまで対応が可能となっております。