仕事のストレスは、ためようと思わなくてもたまってしまうものです。
だれにも相談できない悩みや、上司や同僚との人間関係、うまくいかない仕事のイライラ、追いかけてくるノルマ、終わらない残業、睡眠不足、体力的な疲れ......。
はっきり言って、仕事にはストレスはつきもので、これがない人はきっといません。というわけでここではストレスをどうしたら軽減させることができるのか、そんなストレスとの戦い方を伝授いたします。
秘訣は「戦わない」ことです。
ストレスとの戦い方① 自分を知るための三つの視点
まずは、ストレスを軽減させるための方法として3つの視点についてお話しましょう。
これは自分をしっかりと認識するためのものですので、しっかりと身に着けておきたい視点です。
・主観的視点
まずは、主観的視点です。
これは自分で見た景色や自分で感じたそのままをきちんと理解して、整理する力ですね。
ストレスと戦うには、まずは自分にとってなにがストレスなのかをしっかりと知らなければいけませんから、主観的視点で自分が嫌だと思うことをしっかりと見極めておきましょう。
・客観的視点
これは、自分を第三者的に他人として見つめる視点です。
これで自分を見ることによって、自分の中にあるストレスの原因というのがはっきりと見えてきます。
なぜ自分はストレスを感じてしまうのか?の原因を外部に探すのが主観的視点で、自分の中に探すのが客観的視点というわけですね。
・俯瞰的視点
そして最後が、俯瞰的視点です。
これはある意味客観的視点と似ていますが、大きく違うのは全体を大きく見ると言うことです。
なにを見るともなく、広く大きく視界に物事をとらえて、自分を取り巻く環境や人間関係をぼんやりと見つめます。
こうすることで、自分という存在の本当の大きさが見えてくるのです。
ストレスとの戦い方② 主観→客観→俯瞰の順番で分析する
ではこの三つの視点を使って実際にストレスを分析していきましょう。
・主観的視点でストレスを洗い出す
まずは、主観的視点で自分のストレスの正体を暴いていきます。
これまでの業務や仕事の中で自分がストレスを感じた出来事、納得いかない事柄、いやな人、その嫌な人の嫌なところ、理不尽な出来事、それについて自分が感じた痛みの内容......。
そういったことをしっかりと見つめて、これをひとつづつ紙に書いたり、音声として録音していきましょう。
これによって、あなたにとってのストレスの正体が見えてくるのです。
・客観的視点でストレスを分析する
次は、そうやって暴き出したストレスを、客観的に分析してみましょう。
この時は、出来るだけ感情を表に出さず、冷静に、それがあたかも自分以外の誰かに起こった出来事のように、もしくは友達の愚痴のような感覚で見ていきましょう。
すると、きっとその中のいくつかが、非常にばかばかしく見えてくるはずです。
そう、その中には、もしそれが自分以外の他人のことだったとしたら「なんでそんなことで悩んでるの?」といいたくなるようなことがあるはずなのです、ですので、まずはそういったものから消していきましょう。
するとそこには、本当に厄介なストレスの種だけが、残されているはずです。
・俯瞰的視点で残ったストレスを見直す
では、客観的に見てもやはり深刻な、大変そうなストレスが残ったところです、今度はそれを俯瞰的に見てみます。
まずは少し立ち位置を引いて、自分の属する部署全体をとらえ、その悩みやストレスの深刻度合いを考えます。
そんな悩みを持っている人間がどれくらいいるのかや、それがその部署の人間にとってどれくらいの影響を与えるようなことなのか、などですね。
そして、今度はそれを会社全体に、そして社会構造全体に、この国全体に、そして世界全体にとどんどんその枠を広げていくのです。
すると、あれほど深刻で、巨大に見えていた自分の悩みが、どんどんちっぽけに感じていくことでしょう。
これで、けっこうな数のストレスを、小さな存在にできたはずです。
ただ、それでも、ストレスの種の中には、大きな存在のまま残っているものもあるでしょう。
どうしても消せないストレスの種からは逃げる!
ここまでしても、どうしても消せないストレスの種があるなら、もうそこから逃げてしまいましょう。
逃げ出すことで社会的な損失や金銭的な損失は大きくなるかもしれませんが、それでもあなたの心や体の損失に比べれば大したことはありません。
安定的にお金を稼ぐためにあなたが体や心を壊してしまったら、そのお金は治療に使われるのですよ?
そんな不毛で理不尽なことはないですよね。
ですから、それが友人でも家族でも、もしくは精神科のお医者さんでも構いませんから、胸を張って堂々と逃げましょう。
ストレスとの戦い方の基本は「戦わないこと」というのはそういう意味です。
数々の視点を用いて、ストレスをきちんと把握し、その小ささを認識していくことも、それでも小さくならないストレスから逃げることも、それはきちんとしたあなたのストレスとの戦い。
最後に逃げる勇気さえ残しておけば、人間は何度でもやり直せるのですから。
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