聞きやすい声の人っていますよね。
もちろんアナウンサーの方や、私たち電話代行の電話秘書オペレーターなどはそういう練習をしているわけですが、しかし普通のお仕事をされている方にも聞きやすい声の方っていらっしゃいます。
そしてそういう声って、本当に聞きやすいわけで。
そこでここでは、そんな聞きやすい、よく伝わる声の出し方についてお教えしていこうと思います。
まず、大事なことは、しっかりと声をだすこと。
もちろん不必要に大きな声を出すことはないのですが、しっかりと声が出ていないと聞きやすさ以前の問題で聞こえませんよね。
しっかりと声を出すコツはよく言うお腹から声を出すというもの。
つまり腹式呼吸なのですが、この腹式呼吸をしっかりとマスターするのはそう簡単ではありません。
簡単なアドバイスとしては「息をたくさん吐く」ですね。
というのも、腹式呼吸が聞き取りやすいのは、そちらのほうがたくさん息を吐くので声帯がよく震えるからです。
たくさん息を吐いてしゃべることを意識していれば、自然に腹式呼吸でないと「話せない」ことになるんです。
次に大事なのは、声の高さ。
話が聞き取りにくい人の特徴として、一般的に男性だと声が低すぎ、女性だと高すぎるという特徴があるんですね。
中でも声が低すぎる方は結構聞き取りにくいものです。
ですので、まずは高さを調節し、いい高さを覚えましょう。
これにはまず、無理なく「ドレミファソラシド」の音階を完全言い切ることのできる高さをまず発声してみます。
スタートの「ド」が低すぎて無理だったり、終わりの「ド」が高すぎて無理ではない、ちゃんと全部発音できる高さで、です。
そして、このときの「ソ」の音が、一般に一番聞き取りやすい音だと言われています。
最後は前を向くこと。
人と話す時、下を向いて話すことにはなんのメリットもなく、声は下向きに飛んでいきますし、声帯も潰れ横隔膜も動きにくくなります。
声は、空気の波です。
ですから相手にその波が伝わらなければ聞こえないのですから、意識して相手に向かってその空気の波を届けるつもりになって話してみるといいでしょう。
そして、それを意識すれば、自然と顔はしっかりと相手の方向、つまり前を向くはずです。
相手に伝わりやすい声を出す。
しっかりと声を出して、聞き取りやすい高さで、そして前を向いて話すというのがその簡単な方法なのですが、これってつまり、相手に伝えたい気持ちをきちんと動作にするということです。
最後にこの結論は技術的には間違っているかもしれませんが、いちばん大事なのはやはり気持ちなのかもしれません。