今の時代だからこそ知っておきたい国際電話のかけ方
グローバル化社会となり、外資系や貿易商でなくとも海外とのコミュケーションが必須な時代となりました。 実際に就職活動や転職活動にあたって、英語力を高める方も増えていますよね。
今では社内で英語を公用語にしているというところもあるくらいです。もう英語ができて当たり前という世の中になりつつあるのかもしれませんね。
そういった中でインターネットを通じてのコミュニケーションも活発におこなわれていますし、主流となりつつあるのですが、やはり電話を使っての情報のやり取りは今でもビジネスシーンでの基本となっています。
だからこそ、海外との電話、つまり国際電話の仕方についても知っておきたいところです。また、ビジネスシーンだけではなく、一般のご家庭においても国際化の波は来ています。
お子様の留学はもちろん、ご家族が海外出張へ行かれることもあるでしょうし、今では海外旅行も身近なものとなっています。
仮に短期間の海外旅行であっても、いつどのような形で国際電話をかける必要が出てくるかはわかりません。ビジネスシーンにおいても一般のご家庭においても、国際電話が必要になる可能性は大いにあるのです。だからこそ、これを機会に国際電話のかけ方について理解を深めていきましょう。
国際電話において重要な国番号
まず、国際電話をかける上でもっとも重要になってくるのが国番号です。国番号は「国際電話番号」とも呼ばれているもので、国をまたいで電話をするとき、つまり国際電話をするときに必要となるものです。
国際電気通信連合(International Telecommunication Union; ITU)が割り当てたもので、国や地域ごとに決められています。簡単に言ってしまうと、どこの国に発信するかを指定する番号で、ちょうど国ごとの市外局番のようなものだと考えればOKです。
代表的な番号をいくつかご紹介しておきましょう。
アメリカ:「1」番
イギリス:「44」番
イタリア:「39」番
オーストラリア:「43」番
オランダ:「31」番
ドイツ:「49」番
フランス:「33」番
韓国:「82」番
シンガポール:「65」番
タイ:「66」番
中国:「86」番
台湾:「886」番
ざっとこのような感じなのですが、日本は「81」番になります。
外資系のサイトなどを使っていると、電話番号の入力の際に国番号を目にすることもあるかもしれません。
どこからかけるのかによって国際電話のかけ方も違ってくる!
国際電話のかけ方というのは、どこからかけるのかによって違ってきます。「どこからかけるのか」というと場所を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、ここで指しているのは場所ではなく、電話の種類です。
要は、固定電話や回線キャリア、携帯といった違いによって国際電話のかけ方にも若干の違いが出てくるのです。国際電話をかけるのであれば、こういった違いがあるというところから理解しておきましょう。
光電話や携帯電話などからのかけ方
それではまず、「光電話」「携帯電話」などから国際電話をかける場合です。「光電話」「携帯電話」などの場合、 『010-国番号ー相手先電話番号(先頭が0の場合ははずす)』となります。
これは簡単ですね。 先頭の010は国際電話のアクセス番号として日本からの電話に割り振られているものですので、誰にかけても番号は同じになります。
その次が国番号で、アメリカなら先ほどご紹介しましたように「1」番となります。例えば、アメリカのニューヨーク市立図書館に電話をかける場合、ニューヨーク市立図書館の電話番号は「917-275-6975」になりますので、『010-1-917-275-6975』といった具合になるわけですね。
アナログ電話からのかけ方
次に、「アナログ電話」からの発信方法です。「アナログ電話」からかける場合には、『識別番号ー010ー国番号ー相手先電話番号(先頭が0の場合ははずす)』 となります。
「アナログ電話」の場合には先頭に識別番号というものが入ります。識別番号というのは各電話回線のキャリアに割り振られた固有番号で、ざっと以下のようなものが挙げられます。
NTT:「0033」
KDDI:「001」
ソフトバンクテレコム:「0061」
楽天コミュニケーションズ:「0038」
つまり、NTT契約のアナログ電話からニューヨーク市立図書館にかける場合には、
『0033-010-1-917-275-6975』 となるのです。
「光電話」「携帯電話」などから国際電話をかける場合と比べるとやや長く感じられますが、「光電話」「携帯電話」などから国際電話をかける場合のものを覚えてしまえばどうということはないかと思います。
インターネット回線で国際電話も無料の時代に
かつては特別感があってなんとなくかっこいいイメージのあった国際電話なのですが、今やインターネットの発達でその重要度はやや落ちてしまいました。というのも、インターネットが普及したことによってインターネット回線を使った通話が可能になってしまったのです。
例えば、SkypeやLINEといったものはとても身近な存在ですよね? こういったSkypeやLINEはまさにインターネット回線を通じて通話する通話ソフト(通話アプリ)なのです。
インターネット回線を通じて通話するSkypeやLINEを使えば、相手が世界のどこにいようともインターネット回線さえつながれば通話ができるのです。しかも、この便利なサービスが無料で使えてしまうわけです。
もちろん、会議通話などの有料オプションも用意されていますが、有料オプションというのは任意ですので必要なければいくら使っても無料のままです。 それでなくともお高い国際電話が完全無料で利用できるようになったのですから、需要が高まらないわけがないのです。
ビジネスパーソンとしては国際電話のかけ方を押さえておいたほうが吉!
ただ、だからといって国際電話の需要がまったくなくなったわけではありません。というのも、重要なビジネスの連絡にはいまだにインターネット回線を通じて通話をするSkypeやLINEといったものは避けられる傾向にあります。
SkypeやLINEというのはそれこそプライベートでもよく使うものです。だからこそ、ビジネスシーンで使うツールとしてはフランクなイメージがつきまといます。
ちょっとした業務連絡であればSkypeやLINEを使っても問題はないかもしれませんが、それこそ重要なやり取りにSkypeやLINEを積極的に使うという方はそうそういません。
実際に、LINEでの一言で仕事を辞めるような人が出てきていることも問題になっていますよね。普段からよく使うものだからこそ、SkypeやLINEでは仕事とプライベートのオンオフができにくいのかもしれません。
国際電話のかけ方を知ってこそ一人前とまでは言えないかもしれませんが、ビジネスパーソンとして国際電話のかけ方をきちんと知っておくのは重要なことなのです。
国際電話のかけ方をきちんと理解している人が少ないからこそ、国際電話のかけ方を知っていること自体が武器になるでしょうし、国際電話のかけ方ひとつで他の人との差をつけられるかもしれませんよ。
どちらにしても重要度は下がっていても今でも国際電話は使われているのですから、国際電話のかけ方を知っておいて損はありません。