フレッツ光の歴史は日本の高速ブロードバンドの歴史
言うまでもありませんが、今やインターネット回線のほとんどは光回線となっています。動画はもちろん、ネットテレビや映像通話といったものを当たり前に利用している現代においては、もはや光回線以外のネット回線はほとんど実用に耐えないと言っていいでしょう。
いまや「光回線」という言葉がネット回線そのもののことを指していると言っても過言ではないのです。ただ、光回線と一口に言ってもいろいろなものがあります。 そういった中でNTTが提供しているのが「フレッツ光」です。
ネット回線というのは時代とともに変化してきましたが、初めてフレッツ光が登場したときにはとても驚いたものです。今や主流となったフレッツ光なのですが、フレッツ光の歩んできた歴史というのは日本における高速ブロードバンドの歴史とも言えるでしょう。
ISDNの時代
一部の方はいまだに覚えがあると思いますが、インターネット回線の黎明期というのは電話機と回線が同じで、電話を使っている間は使用できないといったことがよくありました。
その後、電話回線を複数系統に分けるISDNの時代が訪れます。「ISDNはじめちゃん♪」といったテレビコマーシャルを覚えているという方も多いのではないでしょうか? 懐かしいですよね。
ISDNというのは、「Integrated Services Digital Network」の頭文字をとったもので、あらゆる通信をデジタル信号によって統一し、ひとつの回線網で音声通話やファックス、各種のデータ通信などの通信サービスを総合的に取り扱うものです。
それまで電話かネットかという選択を迫られていたのですが、ひとつの電話番号に2回線まで持てるISDNの登場によってネット回線は電話機から独立したのです。
しかしながら、ISDN回線はデジタル回線とはいえ容量が小さく、ネットの多様化に追い付かなくなります。NTTが提供するISDN回線に「INSネット」というものがあるのですが、実はネットに関しては2024年1月以降には使えなくなってしまいます。(NTTからの法人向けの案内:https://web116.jp/2024ikou/business.html)
ADSLの時代
ISDNの次に登場したのが、元祖ブロードバンドともいえるADSL方式です。ADSLというのは「Asymmetric Digital Subscriber Line」の頭文字をとったもので、アナログの電話回線を使ってインターネットに接続する高速・大容量の通信サービスです。
電話回線にメタル回線という新しい方式の回線を併設させることによって可能になった高速回線で、この頃からやっとネット上で動画を見ることができるようになったと言えます。
ただし、このADSLももう終わりが近づいています。 NTTではフレッツ光を提供しているエリアにおいて、2023年1月31日(火)をもってサービスの提供を修了することを発表しているのです。(NTT報道発表資料:https://www.ntt-east.co.jp/release/detail/20171130_01.html)
ISDNと同じように、ADSLにおいてもその終了がもう目前にまで迫っているのです。
今主流となっている光回線
ISDNやADSLが終了していくのはニーズがなくなったからとも言えますし、ニーズに応えられなくなったからとも言えます。ISDNやADSLに代わって、今主流となっているのが光回線ですね。
つまり、フレッツ光です。フレッツ光が登場したときも衝撃を受けた方は多いと思うのですが、一番の衝撃となったのはやはりその圧倒的な通信速度でしょう。
一般的なADSLが下り50Mbpsだったのに対し、フレッツ光は理論値でなんと最速1Gbpsという天文学的数字を叩き出したのです。1Gbps=1000Mbpsですから、50MbpsのADSLとでは比較になりません。
調べ物をしてたまに動画を見るくらいであれば50Mbpsでも問題はなかったのですが、今は動画も見るし、ネットテレビも見るし……といった具合に、インターネット上で提供される各種サービスの存在が大きくなっています。
複数回線に無線LANを飛ばすのも当たり前になっていますし、今の使い方というものを改めて考えてみると1Gbpsというのは必須の速度とも言えるのです。
もちろん、今でもADSLを使っているという方もいるでしょうが、動画もネットテレビも……といった使い方をしていくのであればADSLでは対応しきれないのです。
フレッツ光には他にも特徴があります。それはズバリ、電話回線が必要ないという部分です。 光ファイバーケーブルを利用したレーザー光による独自の通信方式になりますので、電話回線とは関係ないのです。
ADSLのメタル回線に比べてもノイズや外的要因にも強いのも嬉しいポイント。速度が速く、電話回線に関係なく独立して回線を引き込むことができて、そして品質がいい……フレッツ光というのはまさに理想的な形なのです。
渋谷オフィスの電話代行システムも時代の流れと共に、Asterisk(アスタリスク)というIP-PBXを元にして現在の電話代行システムを構築しています。
多くの方のニーズを満たし、その期待に応えられるだけのものがあるからこそ、今の世の中で主流となっているのでしょう。
かつてはお高いイメージのあったフレッツ光も今やお得に
とても魅力的なフレッツ光なのですが、お高いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?フレッツ光はNTTのサービスなので、「NTTのサービスだから」ということで漠然と割高な印象を持たれがちな部分があります。
確かに、フレッツ光は割高と言われても仕方のない時代もありました。というのも、かつては「NTT」という看板の力が大きかったのです。 看板の力が大きければ大きいほど、割高でもネームバリューから選ぶ方も増えるでしょう。
しかしながら、今はNTTにおいてそこまでの力はありません。 電力自由化やガスの自由化がありましたが、感覚としてはそれとよく似ています。ライバルがたくさん出てくるようになったため、絶対的な存在ではなくなってしまったのです。
まさに選択肢のひとつとなってしまったわけですね。ただ、ライバルが増えたことによって、かつては割高な傾向のあったフレッツ光も今ではかなりお得になっています。
他の通信会社と変わらないくらいのお得さですし、看板の力が弱まったと言ってもNTTの資金力というのはすさまじいものです。その圧倒的な資金力を背景とした安定的な格安サービスを提供するようにもなりました。
基本使用料(月額利用料)からお得になっているのはもちろん、そこからさらに工事費用無料キャンペーンやキャッシュバックキャンペーン、学割プラン、新規利用割引など各種キャンペーンや割引プランを充実させています。
当たり前のことなのですが、もともとお得になっているものにお得なキャンペーンや割引が適用されることになれば、そのお得さは増すばかりです。同時に光電話と契約することによって電話代もお得になりますし、Wi-Fiサービスやサポートサービス、セキュリティーサービスも充実しています。
ただお得になるだけではなく、安心して使い続けられる環境が用意されているのも大きなポイントです。このあたりにもNTTがこれまでに培ってきたノウハウが活かされていますし、先でも触れたNTTの圧倒的な資金力だからこそ実現できている部分もあります。
いまだに「NTTだから高い」というイメージを持っている方は少なくないので、そういったイメージを持っている方こそ今ご契約中の通信プランとフレッツ光を比べてみるといいかもしれません。